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ナイトダイブ
2022/06/26

ナイトダイブの魅力

夜しか見られないサンゴの産卵

サンゴは夜になると活発に活動します。プランクトンを捕食するところを見ることができ、産卵シーズンには透明な身体から卵を生み出すところを観察することまでできます。
潮の満ち引きの差が大きくなる、満月の日の前後によく産卵が行われるとされています。サンゴの産卵は、まるで雪のように見えることから、夏に降る雪、「サマースノー」と呼ばれています。
満月に照らされた夜の海の中、ゆらゆらと漂う卵にかこまれ、不思議な海の世界を堪能できます。

ナイトダイブ
サンゴの産卵

夜行性の生物の活動している姿

海の生物には夜行性のものもいます。エビやカニなど、甲殻類がそうです。

また、夜光虫は夜の海で光るプランクトンです。刺激が与えられると光るので、よく波打ち際で光っています。水中で夜光虫の光を楽しむ場合、手であおるようにします。手を振る度にプランクトンが光を放つ様子を楽しめます。

昼行性の生物の眠っている様子

昼間活動し、夜眠るタイプの魚の場合、その寝姿を近くで観察することができます。素早く動き回っていて普段は観察しづらい魚も、夜であれば存分に見ることが可能です。透明な膜を身体から出し、それにくるまって寝るブダイなど、寝姿が面白い魚もいます。

ナイトダイブ

満天の星空

日没の前や後に海に入るナイトダイビングでは、夜の海の姿だけではなく、サンセットの様子や星々が輝きだす瞬間を楽しむこともできます。水面にきらめく月や星の光、満天の星空を水面に浮かびながら眺めるなど、夜空や夕空を存分に堪能できます。

ナイトダイブの注意点

ライトの取り扱い方

ナイトダイブでは水中ライト(トーチ)が必須です。ライトの使い方にはいくつか注意点があります。水中ライトは非常に明るく眩しいものです。目が光に慣れておらず、しばらく視野が確保できなくなることもあり得ます。また、まぶしさにびっくりしてしまい、パニックになる可能性もあります。
ですので絶対に人の顔に向けて照らさないようにして下さい。

海中では水平方向に照らすのも厳禁とされています。ダツという水面近くを泳ぐ魚は光に向かって泳いでくる習性があり、尖った魚なので非常に危険です。
どうしても水平にライトを向ける時は身体から手を伸ばして身体から離れた位置で照らすこと。
また、水中に落としても拾えるように、ライトは海に潜る前から点灯しておきましょう。光ってさえいれば、真っ暗な海に落としてもライトを見つけやすいです。

ハンドシグナルと水中ライトでの合図の送り方

ハンドシグナルは残圧を伝える方法と同じで片方の手を照らしてサインを出します。
また水中ライトの合図ですがOKは水中ライトを下に向けて円を描く、注意を引く時は左右に振る。トラブルが発生した時は上下に振るなどの合図を覚えておくことが大切です。

残圧計の確認方法と伝え方

通常使っている残圧計の文字盤には蓄光する蛍光塗料が使われており、残圧計に水中ライトを数秒当てて離すと文字盤が光るようになっていて、これで確認する事が出来ます。
伝え方は片手で水中ライトを持っているので反対の手を照らして指で数字を一桁ずつ伝えます。
日中のダイビングに比べるとエアの消費量が少し多くなりがちになるので頻繁に残圧の確認をする事を忘れずに。

光る残圧計
光る残圧計

ナイトダイブでは活発活動する生物に注意

棘皮動物や甲殻類は夜間活発に行動します。
特に注意しなければならない棘皮動物はウニ類です。昼間は岩の中に隠れていますが夜になると出てきてそこら中で動き回りますので手足を付く時には要注意です。

以上の注意点をしっかり守って安全第一に潜ればナイトダイブを楽しむことができます!!ナイス!

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