Blog
ブログ

お魚図鑑、ハギの仲間
2023/05/27

ハギの仲間

ハギの仲間

フグ目に属するモンガラカワハギ科は背鰭の棘は3棘でカワハギの仲間よりも多く色彩はさまざまで、熱帯地方のものには派手なものが多いです。世界中の温暖な海域に生息し、世界では12属、約42種が分布します。モンガラカワハギやゴマモンガラなどはかなり気が荒いです。カワハギ科のお魚もご紹介します。その他にハギと名前が付く形に特徴のあるお魚をご紹介します。

それではプーケット、シミランで見られるハギの仲間をご紹介します。

モンガラカワハギ

モンガラカワハギ
モンガラカワハギ

■英名/Bigspotted triggerfish
■科目/フグ目-モンガラカワハギ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋
■大きさ/ 20〜50cm

鑑賞魚として人気があります。ダイビングでは、数は多くはありませんが、いろいろなところで見ることができます。さほど警戒心は強くないので、撮影しやすい魚です。単独で泳いでいる場合がほとんどです。最大で50cm程度になるらしいのですが、私は20cm程度の個体しか見たことがありません。
下の写真は幼魚のもので白い斑点が全体にありますが、成長するに従って、上部からは斑点がなくなります。

モンガラカワハギの幼魚
モンガラカワハギの幼魚

ゴマモンガラ

■英名/Titan triggerfish
■科目/フグ目-モンガラカワハギ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/ 20〜50cm

ゴマモンガラ
ゴマモンガラ

強力な歯を持つ魚で、他の魚と見違えることはないでしょう。単独で見かけることが多いです。時折、海底の砂浜を突っついているところをみかけます。
ダイバーから最も恐れられている魚といえるでしょう。通常はダイバーが近づくと逃げていきますが、巣を守っているときに間違って近づいてしまうと、サンゴを砕く強力な歯でダイバーに向かってきます。なるべく近づかないようにダイビングしていますが、たまにサンゴの合間にいることがあって、バッタリ出会ったときにはかなりびっくりします。巣を守っているとき以外に襲われることはないのですが、それでも怖いです。上に向かった守備範囲とされるので、見かけたら横を回るようにしましょう。

ソウシハギ

■英名/Scrawled filefish
■科目/フグ目-カワハギ科
■地域/全海域
■大きさ/ 50cm〜1m

ソウシハギ
ソウシハギ

最大で1m程度になる大型のカワハギです。水色の模様と、黒色の斑点が特徴です。このきれいな色彩から、もしこの魚がキンチャクダイの仲間だったら、さぞ人気があっただろうにと思ってしまいます。分布範囲が広くいろいろなところで見かけます。警戒心は低めで、気がつくと目の前を泳いでいたりします。シュノーケリングでも見ることができます。単独で見かけることが多いです。
ダイビングでは危険性のない魚ですが、パリトキシンという猛毒を内臓に持っているので、釣ったりしても絶対に食べてはいけません。パリトキシンはフグ毒として知られているテトロドトキシンの50倍以上の強さがあります。日本でも水揚げがあるとニュースになったりします。本来であれば暖かい海でしか見られない魚ですが、温暖化の影響で日本近海でも見られるようになり注意が呼びかけられています。
日本を含む太平洋とインド洋だけでなくカリブ海でも見ることができます。

ツマリテングハギ

■英名/Spotted unicornfish
■科目/スズキ目-ニザダイ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/ 20〜50cm

ツマリテングハギ
ツマリテングハギ

オスは角があるのが特徴です。浅いところにいることが多く、コロコロと色と模様をかえます。撮影しようとすると元に戻ってしまうことが多いです。
他の角のあるテングハギやヒメテングハギに比べて角の付け根から吻までが短いところで区別できます。下の写真はメスのもので、メスは角がありません。尾ビレの付け根と後端が白くなるところから他と区別できます。

ツマリテングハギのメス
ツマリテングハギのメス

ナイスダイブプーケットのお魚図鑑はこちら

コメントを残す