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キンチャクダイの仲間
キンチャクダイ科
スズキ目スズキ亜目に属していて8属で構成されており、熱帯魚を中心に82種類います。
太平洋・インド洋・大西洋の熱帯域に分布する海水魚のグループで、特に西部太平洋に住む仲間が多いです。ほとんどは水深20mより浅い海で暮らし、深所にまで分布する種類はまれです。同じスズキ亜目のチョウチョウウオ科やベラ亜目の仲間と並び、サンゴ礁魚類の代表的存在として知られます。
鮮やかで美しい体色をもつ種類が多く、一般には「ヤッコの仲間」として親しまれています。体色は成長段階によって著しく変化し、稚魚と成魚ではまったく異なる色彩・斑紋を呈することがしばしばありあります。性別による体色の差も大きく、いわゆる性的二形を示す種類が多く、キンチャクダイ類の多くは雌性先熟型の雌雄同体で、すべての個体が当初は雌として成長し、ある程度大きくなると雄に性転換します。
1匹あるいは複数の大型の雄によってハーレムが形成されるものとみられるが、繁殖行動については詳細が明らかになっていない種類が多いです。
キンチャクダイ類は「エンゼルフィッシュ Angelfish」の英名をもつが、日本語で「エンゼルフィッシュ」と言った場合はベラ亜目シクリッド科に属する淡水魚のエンゼルフィッシュ(Pterophyllum 属)を指すことが多いです。
それではプーケット、シミランで見られる鮮やかで美しいキンチャクダイ達をご紹介します。
タテジマキンチャクダイ
■英名/Emperor angelfish
■科目/スズキ目-キンチャクダイ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/20〜50cm
キンチャクダイの中でも最も有名なのではないでしょうか?熱帯魚ファンにも人気があるようです。 略して”タテキン”と呼ばれているみたいですね。背鰭の後端の形が太平洋型とインド洋・紅海型とで異なります。シャルムエルシェイクでの写真はインド洋・紅海型で後端が丸くなっています。太平洋ではすこし尖がっています。ダイビングでは、いろいろなところで見かけますが、ほとんどの場合は単独でいます。
学名のimperator(皇帝の意味)は、昔の西洋の図鑑では、「日本の皇帝(すなわち天皇)の魚」という名前で記載されていたことから来ています。この名前は、東南アジアに住んでいた日本の人々が、この魚の色彩や模様に天皇の神々しさを重ね合わせて呼んだ名に由来しているそうです。
ワヌケヤッコ
■英名/Ringed angelfish
■科目/スズキ目-キンチャクダイ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/20〜50cm
茶色の体色に、青色の線が斜めに何本かある独特な模様をしていて、コメカミに丸い輪があるのが特徴です。
インド洋型の方が尾びれの上端が長くなっていて太平洋型は長くなっていません。
アデヤッコ
■英名/Blue faced angelfish
■科目/スズキ目-キンチャクダイ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/20〜50cm
単独で見かけることが多いです。キンチャクダイの中では大型になる種です。アクアリストからはブルーフェイスエンゼルフィッシュとも呼ばれています。
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