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夕方の捕食
ポリプを食べる
証です。シミラン諸島No8のウォーターフォールベイでサンセットダイビングの様子を投稿します。
夕方ともなると歯の強い魚たちがサンゴ片を食べる姿がそこら中で繰り広げられていました。
ダイビングしていると「ガシ!!ガシ!!」とほのかに聞こえます。お魚たちを観察してみると岩サンゴに生息するポリプを遠慮なく捕食しています。
プランクトンも食べていますが歯の強い魚たちはサンゴのポリプをかじる者もいればちょこっとずつ、つまみ食いする者もいます。サンゴを食べる魚は意外と多く、ブダイやチョウチョウウオ、モンガラカワハギなど、サンゴ礁を泳ぐと普通に目にする魚たちの中にもたくさんのサンゴ食者が含まれています。
魚たちの夕ご飯
しかし一口に「サンゴを食べる」とは言っても、これらの魚の口の形の多様性が物語る通り、皆が同じ食べ方をするわけではありません。
ブダイはそのオウムのくちばしのような歯で、ガリガリとハマサンゴなどの表面のポリプを削り取って食べます。
モンガラカワハギも、可愛らしい見た目に反して鋭いくちばし状の歯を持っていて、サンゴを骨格ごとバリバリと噛み砕きます。
それに対し、ふわふわとサンゴの間を縫うように泳ぐツノダシやチョウチョウウオは、あまりサンゴをガリガリと食べるイメージがわかないかもしれません。それもそのはず、ツノダシはサンゴの骨格には一切手を出さず、骨格の外に触手を伸ばしたポリプをあの上品なおちょぼ口でついばんで食べているのです。
しかし一度ポリプをついばむと、その近くのポリプたちは慌てて硬い骨格の中に引っ込んでしまうため、ツノダシはちがうサンゴに移動してポリプをついばんでは、またちがうサンゴを求めてふわふわと泳ぎ去るということを繰り返します。あのツノダシやチョウチョウウオの優雅な舞いは、食事を求めての行動だったというわけです。
その他にパウダーブルーサージョンフィッシュやソロイモンガラ、クロモンツキなどたくさんの魚たちがポリプを捕食していました。かじる音でオーケストラでもしているかのような響きでした。
このようにサンゴのポリプが大好きな魚たちが満足に食事ができる環境は逆にサンゴが活き活きしている証拠です。サンゴが無くなればこれらの魚たちは姿を消してしまいます。魚たちの夕ご飯も見ることができなくなってしまいます。
シミラン諸島はそういった意味で大事に守らなければならない自然なんだな、と改めて感じながら本日のダイブ4を終えました。
ナイスシミラン諸島!!
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