Fish Book
フリソデエビ
お魚図鑑
プーケット/シミランで見られる海洋生物
フリソデエビ
■科目/コエビ目-フリソデエビ科
■中・西部太平洋 インド洋
■大きさ/ 2~5㎝
ヒトデを専食し体は乳白色から白。中央から東太平洋に生息する個体は、黄色い縁のある紫のかった斑点を持ち、インド太平洋に生息する個体は、青い縁のある褐色のかった斑点を持ちます。これはその地域で食べるヒトデによって色の違いがあるためで、2種に分ける場合もあります。
小型で移動性の低いヒトデを好むが、通常はそれだけでは足りないため、オニヒトデのような大型のヒトデも襲うこともあります。オニヒトデの天敵として、本種をサンゴ礁の保護に用いることも考えられています。また、稀にウニも食べることが知られています。
狩りは雌雄のペアで行われ、小型で素早い雄が獲物を発見し、ヒトデを裏返しやすくするために縁の管足を切り離します。そして雌がこれに加わってヒトデが裏返されると、第一胸脚にある小さく鋭い鋏脚を用いて外皮を切り裂き、体内の管足や生殖巣を引きずり出して食べます。